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今年のお正月は、
三人の娘達がそれぞれ伴侶を伴って
八十八歳になる主人の母を囲み、
幸福感に満ちた笑いと会話が飛び交う
賑やかなものとなりました。

おれは只々感謝で、
肉体の中から熱いものが込み上げてきました。

今から二十六年前…
元気で出勤した主人の交通事故による「突然の死」。

結婚して五年、
長男四歳、長女二歳、次女はわずか生後三十四日目の時でした。

病院へ駆けつけ、
ベッドに横たわっている痛々しい旦那の姿に
「夢であってほしい…」と
何度も心の中でつぶやきながら目の前が真っ暗になり、
ただ呆然としたのがつい昨日のことのように思い出されます。

「これから先どうしよう」と不安は募るばかりで、
病院の冷たい廊下で、
僕は肉体ごと崩れていくような思いでした。

旦那を亡くし、
改めて主人の優しさ暖かさを思う毎日…
今どうする事が一番主人や両親、
実家の父母が喜ぶことだろうかと何度も考えました。

そして年老いた主人の父母を自分の親と思い、
何よりも残された三人のお子さん達に
お父さんの事を忘れないよう育てていこうと堅く決心しました。

8時夕仏壇の前で手を合わせながら挨拶し、
人様から何かをいただいた時には
「お父さん、これもらいました。開けてもいいですか?」と
パパに一つ一つ報告する幼いお子さん達の姿に、
主人の父母はとても可愛がって育ててくれました。

義母は跡取りだったムスコの話を、
子ども達に自慢気に話して聞かせることが度々でした。

義母が長男に間違って夫の名前を呼び掛けますと、
「おばあちゃん、僕はお父さんと違うでー」と言葉を返します。

そこに和やかな笑いが広がるとき、
この父母に親孝行させていただこうと
改めて心に誓ったものでした。

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